春に嵐の気配?梅は咲いたが桜はまだか。(2011/3/1)
地中海沿岸エジプト・リビアから中近東の原油産出国で、独裁・長期政権に、反体制運動が立ち上がる。 世界の石油が高騰し、景気が一層怪しくなる事必定だ。 日本に戦略はあるのだろうか?
いよいよもう3月で、陽気もよくなるが、世界情勢が大きく揺らいでいる。世界の石油供給源の諸国で、国家体制が大きく揺らぐ反体制運動が燎原の炎の如く広がっている。
我々が考える以上に宗教が絡むので、沈静化は難しいことになるのだろう。
長引けば必ず石油価格や、供給に非常な打撃を与える事になるのは、想像に難くないが、果たして日本政府はこれらに戦略を持ってあたっているのだろうか?
我が国の現政権で、それらにビジョンがあって対応しているとはとても思えない。
国会が開催され、肝心の予算の編成も成立が危ぶまれるほど、政権内部で足並みがガタガタ、とても目の前の蝿さえ追えない状況となっているのではなかろうか。
一体この国はどうなるのだろう?地方自治に携わっている私達にも前が見えない残念な状況だ。
出るのは愚痴ばかりだが、菅総理何とかしてくださいよ。責任とって下さいよ。
誰か明確なリーダーシップの発揮できる、白馬の騎手はいない物か?残念だ。
地域政党が統一地方選挙で躍進するのだろうか?
議会制民主主義は維持できるのだろうか?
大阪府の橋本知事・愛知の大村知事と名古屋の河村市長などが、この統一地方選挙に向けて地域政党を立ち上げ、与党議員を確保しようと企んでいる。
一方で議会を無能力呼ばわりしながら、自らの主張を正当化するために自分の主張に賛同する議員を造り、絶対多数与党を形成しようとするのだが、全く二元制による憲法に定められた民主政治を否定し、無能者を集めて独裁化しようと図るもので、極めて危険な方向へ導かれる。
やはり多くの立場や意見を反映される健全な議会を守るべきだろう。数で勝てばいいんだと言う民主主義の手法もあるだろうが、少数意見も尊重されるという地方議会独特の良さも健全に守られるべきと私は思う。
さていよいよ統一地方選挙に向けて、本番となるがトップページに選挙に向けて、「明比昭治」県政4期目への政治姿勢を表記させていただきます。
全てを標記はできませんが、ご支援をよろしくお願いします。
引き続きのご支援と、ご指導ご鞭撻をどうかよろしくお願いします。
3月は卒業・転勤の別れの季節だが、良き別れである事を願います。
明日のために
=昨日を捨てよ=
月刊誌「致知」の《巻頭の言葉》より抜粋引用=ウシオ電機会長 牛尾 治朗
『明るい未来への過渡期』
今年2011年は、世界中で変革が始まる年になるでしょう。アメリカの金融、EUの連携、中国の経済成長、さらにはロシア、韓国等等、不安定な状況を打開しようとする機運が高まり、いよいよ21世紀も本番に突入する様相を呈しています。
日本にもこの変革の荒波は容赦なく押し寄せてくることでしょう。いまは悲観的な要素ばかりが目に付き、将来に展望を見出し難いことは事実です。しかし私はこの厳しい時期を、明るい未来への過渡期と捉えるべきだと考えます。人間は生きてゆくためによい方向へと向かうものであり、事態打開の努力を真摯に続けてゆけば、必ず晴れ間が見えてくると信じています。
これまでも日本は、外圧を受ける度に変革を成し遂げてきました。ボクシングでいえばアウトボクシングが得意で、相手の攻撃に巧みなカウンターで応戦し、最後は判定で勝つという戦い方を積み重ねてきました。戦後アメリカを味方に付け、冷戦下で奇跡の成長を遂げたのがそれです。
これから訪れる未知の状況下でも、日本の強みをうまく活かすことができれば、激流を乗り越えて道をひらくことができるでしょう。現段階で明白なのは、グローバリゼーションとIT化がますます加速してゆくことで、これにうまく対応していかなければなりません。
一時期、輸出依存型から内需主導型への経済の転換が大まじめに議論されましたが、結果的に日本の貿易比率は世界でも最下位に近いところまで落ち込み、経済は活力を失ってしまいました。
一方で韓国は、IMF(国際通貨基金)の管理下に入った後、政府主導で世界的な競争力を持つ企業の育成に尽力しました。いまではヨーロッパにおけるブランド認知度で、総合家電のサムスンはトップを占め、自動車メーカーのヒュンダイも上位に位置する躍進を遂げています。
こうした競争力のある企業は、旺盛な供給力を国内だけでは消化しきれず、世界をマーケットに商品やサービスを展開しています。他国との輸出入をどうするかと考える国際化とは発想が根本的に異なるのです。
このグローバリゼーションを加速させているのがITです。先般、内部告発サイト「ウィキリークス」から国家機密が流出し大問題となりましたが、ITの普及によって、いまでは世界一の防衛力を誇るペンタゴンの情報すら漏洩する時代となりました。情報は瞬時に世界を駆け巡り、iPadやキンドルといった新しい情報端末で誰もが閲覧できます。併せて人も商品もサービスも国を超えて行き来する時代となり、国境という概念がほとんど意味をなさなくなりつつあるのです。
先述の韓国ではいま、多くの子供が英語で授業を受けています。その中から、自国の狭いマーケットを飛び出し、アメリカや日本に進出して大活躍するスポーツ選手や芸能人を輩出しているのです。
その一方で、最近の日本の若者には、英語は話せず、海外にも行きたがらず、おいしいものでも食べて大過なく過ごせればいいといった、活力や意欲に乏しい人が目立ちます。今後は日本企業も、やる気があって日本語を話せる中国人や韓国人を積極的に採用し、人材のグローバル化がどんどん進むでしょう。内向きの意識のままでは働く機会も得られなくなるのです。ダーウィンは、変化に即応するものだけが生き残ると説きましたが、状況に応じて自分を再構築できるような柔軟性が求められるのです。
『過去ではなく、未来を選ぶ』
個人も組織も、これから変革を進めていく上で様々な選択を迫られることになるでしょう。道を誤らないために、何を基準に選ぶべきか。ピーター・ドラッカーが示唆に富んだ、優先順位選択の原則を示しています。
第一に、過去ではなく未来を選ぶ。
第二に、Problem(問題)ではなくOpportunity(機会)に焦点を合わせる。
第三に、横並びではなく独自性を持つ。
第四に、無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ。
さらに、イノベーションの戦略の第一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。イノベーションを行う組織は、昨日を守るために時間と資源を使わない。昨日を捨ててこそ、資源、特に人材という貴重な資源を新しいもののために解放できると説いています。
いまから四十年も前にドラッカーの著書『経営者の条件』において説いた慧眼には感服させられます。ただしここで留意すべきは、古いものや陳腐なものとは別に、歴史が訓える真理を手放してはならないことです。さらに古典や宗教などを通じて何千年にもわたり人類を支えてきた、人生のべースとなる叡智も見失ってはなりません。
「中游」という言葉があります。長江の流れの中軸を悠々と下っていく様子を示しています。いま大事なことは、世の喧騒に惑わされて本質を見失うことなく、大河の真ん中をゆったりと歩くように、時代の趨勢の中軸を歩んでいくことです。
二十世紀に二つの大戦を乗り越え、後半で世界の主役に躍り出た日本の底力は、まだ十分に発揮されているとはいえません。過去の成功に安座することなく、昨日を捨てて明日に生きる覚悟を持って道を切りひらいていかなければなりません。