ざわめき立つ風が吹く(2012/9/1)
近いうちに解散! 竹島・尖閣諸島の領土に横槍主張が激化!
どうする日本・毅然として早くこの国を立て直さねば危うい。
あなたはどう思いますか? このところの日本の状況を!
先の選挙でマニュフェストに載せられてもいないのに、政権与党の党首が政治生命を掛けて、消費税の増税を主張し、党内でまとまらないで造反、更には分裂して新党を結成、にも拘らず自民党も公明党も消費税の増税法案を衆参議院で談合、合意して通過させた。
社会保障の一体改革といいながら中身も十分に見えないのに、とにかく増税して財源を確保しさすればこっちのもので、組織を維持できる予算は確保できると目論む、各省庁の役人の思う壺に国会も動かされているような気がしてならない。
もう国会議員にこの国をああしようこうしようなどとの理念など、頭の隅にも無く、「近いうちに解散」をするとの総理の発言により、次の選挙に向けてのモードになってしまっているのではないだろうか?
この隙に乗じてか、韓国大統領自身が「竹島」に上陸し、反日感情を煽る暴挙に出られ、尖閣諸島では反日活動家らが魚釣島に上陸のこれまた暴挙に出られ、それぞれ国内でその様子が報道され反日感情を一層掻きたて、各地でデモなどの騒動も起こされている。
冷静に相手の手中に入らないようにと、日本では騒ぎ立てるなといわんばかりだが、政府に任せて足りる力や判断力・決定力があるのだろうか?全く統治能力に欠ける状態だ。
街頭で日本国旗を燃やされ、踏みつけられるのを見て黙っていられるものか。
野蛮な暴力に暴力で対抗することは避け、大きな視点と戦略で、色々な制裁的なことは実施すべきだ。
これらの暴挙もアメリカは静観しているようだが、ここに見放されたら安全保障面で、日本は立ち行かなくなる。しっかりと国際世論の支持を得られる行動も必要だ。
未曾有の国難からの復興はまだまだだ。
先日10ヶ月ぶりに東北の被災地を訪れたが、内陸部の復興は何とか片付いているようだが、やはり海岸部の津波被害や、放射能汚染被害と風評被害は、殆ど前に向かっていないように思われた。
津波に押し流された集落に、住民の願いでコミュニティ施設などが、外国の支援でNPOなどを通じ造られ援助もされているのだが、日本の自治体行政は相談に行ってもあれこれ注文をつけてなかなか進まない。と被災者の方々が嘆いていた。
「政治家などは何かあった時にチラッと顔を出す程度で、親身になって取り組んでくれているとは思はない。」と率直に聞かされ、我に返らされた。パフォーマンスに決して溺れず、護摩かさず、この本音と本質を政治に携わる者は決して忘れてはならない。
これからまだまだ国難は続くが、心引き締め頑張ろう。
9月17日は『敬老の日』だ。老人パワーにも頑張ってもらおう。
ロンドンオリンピックでは若者が頑張ってくれた。感動を有難う。
この力を生かそう。
新世紀の潮流を掴め
新しい潮流を先取りし、強みを一層発揮して、明るい21世紀を創造していく。
月刊誌「致知」の《巻頭の言葉》より抜粋引用=ウシオ電機会長 牛尾治朗
『グローバル化とITで見えてきた趨勢』
二十一世紀に入り、既に10年以上が経過しました。
世紀の変わり目には世界情勢も混沌とし、20年くらい経たなければ先を見極めにくいものですが、グローバル化とITの急速な進展によって、早くも新時代の趨勢が明らかになりつつあります。
顧みれば、20世紀の世界情勢は中盤で大きく転換し、終盤に向けて新しい世紀に通ずる兆しを見出すことができます。
前半は帝国主義の覇権争いが展開され、日本が加わっていた枢軸国側が英米仏にソ連、中国も加わった連合国側に敗北して大勢は決します。
後半は民主主義、市場経済を標榜する自由国家アメリカと、共産主義、計画経済を標榜する独裁国家ソ連を中心に東西両陣営が対立して冷戦状態となり、日本はアメリカ側に組み込まれました。最終的にはアメリカに軍配が上がり、冷戦は終結。1990年代前半には共産主義国家である中国まで市場経済に参入してきました。
日本は敗戦直後、経済規模でアメリカの100分の一という窮状にあり、国体の存続も危ぶまれていました。
これをともかくも援助無しに自立できる国にするために採られた軽武装、経済重視の復興路線が功を奏し、日本は奇跡の経済成長を遂げたのです。
その間ヨーロッパでは、アメリカやソ連、世界経済で影響力を増してきた日本など新興国に対抗するため、1957年にEEC(ヨーロッパ経済共同体)を立ち上げ共同市場を創設しました。日本がいまだにTPPへの参加を躊躇しているのに対し、半世紀も前からグローバル化を先取りする先進的な試みが実施されたのです。
またアメリカは製造業で一時期日本の後塵拝しましたが、金融業と情報産業で息を吹き返しました。特にITの分野では2004年にフェイスブックが誕生してから毎年、ユーチューブ、ツイッターといった新しい情報媒体が次々と生まれ、世界を一変させるほどのインパクトをもたらしました。
ヨーロッパが模索したグローバル化とアメリカの生んだITによって、21世紀の趨勢が確立しつつあるわけです。
『六つのハイコンセプト』
こうした新しい趨勢の下、我が国はいかに道を切り開いていくべきでしょうか。
かつてアメリカ副大統領を務めたアル・ゴア氏が大統領選挙に出馬した際、選挙参謀を勤めた人が、六つのハイコンセプトという示唆に富んだ提唱をしています。
一つ目は、これからは相手を説得するには論理だけではなく、相手を思いやり、エンパシー、共感することが大事だということ。
二つ目は、各論や問題の焦点を追求していくだけでなく、シンフォニー、全体調和を図ってゆくことが大事だということ。
三つ目は、AかBかといった議論よりも、ストーリー、物語性のあるもののほうが選ばれるということ。
四つ目は、デザイン。このスーツは夏でも涼しいといった機能だけではなく、パッと見て素敵だな、という印象を訴えかけるものが売れる時代になる、ということ。
五つ目は、これからは真面目さだけでは駄目で、遊び(心)が必要だということ。堅い話ばかりではなく、ジョークやユーモアを交えて皆を巻き込み、一緒に歩んでいくことが大事だ、ということ。
そして六つ目は、情報の積み重ねだけではなく、それをどう意味づけるかが大事だということ。これは知識よりも見識という東洋の教えにも通じていると私は考えます。
今の世界の趨勢に照らしてみると、この六つのハイコンセプトの重要性には深く納得させられるものがあります。日本には倫理や機能を重視する面もありますが、シンフォニーやストーリーという面ではこの提唱を先取りしていると私は考えます。
例えば大地震が起きても天を恨まず、皆が助け合って困難を乗り越えようとする姿。あるいは他国から助けを求められればすぐにお金を出そうとする姿は戦略性が無いと批判されがちですが、世界からは賞賛され信頼を集めているのです。
リーダーシップのあり方にしても、かつては俺に附いてこいというタイプが成功しましたが、昨今はメンバーを説得し、ともに成功しようという参画型の組織が伸びてきています。
我が国がこうした新しい潮流を先取りし、強みを一層発揮して、明るい21世紀を創造していくことを願ってやみません。