参議院選挙を終えて!(2016/8/1)

やっぱり国民は安定を求めている?

 7月10日は参議院選挙が実施され、与党が参議院も過半数となり、安倍政権は国民の期待に応えて、何より経済景気の回復を図らなければならない。
この選挙への取り組みで野党は連合(野合)し、安保法案廃止、戦争法案反対、憲法改悪阻止などと共産党がいつも主張しているような言葉を全面に出して、国民が求めている関心ごとの、景気がどうなるの?年金・福祉はどうなるの?と生活に直結した問題ではなく、抽象的となって政権とも肝心の議論をしなかったことが、与党の安定感であり、信頼感となって多くの支持が集まったのだろう。国会はこの結果を真摯に受け止め、国の安定と発展、平和を求めての協調外交に、万全を期してほしいものだ。

東京都知事に女性!「小池ゆり子」さん当選

 また、続いて行われた東京都知事選挙は、7月31日投票で、初の女性都知事誕生の結果が出た。
前知事が2人も続いて政治資金問題で失脚、選挙が行われたのだが、スキャンダル失職が続いたため各陣営候補者がなかなかできず俄か仕立てのこととなり、最後まで「小池ゆり子」「増田ひろや」「鳥越俊太郎」の3候補が混戦状態で、最後に「小池ゆり子」さんが勝ち抜いた。
勝因はやはり自民党の支配力に屈しなく、自らの信念を貫き、退路を断っての決断力が多くの都民に共感得たのだろう。短い言葉での政策を訴えたのも解りやすかったのだろう。

 自民党もギリギリのところで「増田ひろや」さんに候補を絞って、小池さんから自民党支持者を奪い返し、拘束するような締め付けをしたけれども及ばなかった。小池氏を応援したものは除名するとの党議拘束をちらつかせたのだが、選挙が終わればノーサイドで、首都東京を守ってほしいものだ。

 首長には全方位でしがらみのない政治姿勢を持ち、住民を守ることを基本に取り組む人が良いと思う。

西条市長選挙に「玉井敏久」県議。「青野勝」現市長立候補表明

 今年11月には西条市長の任期が終わり改選期となる。
去る7月25日には「玉井敏久」県議が、『西条市の未来(あす)を創る会』よりも推薦を受け出馬表明の記者会見が行われ、続いて28日に現市長の「青野勝」さんが、定例の記者会見で再選を目指して出馬の表明があった。
他にもSNS情報では「西田直人」さんも出馬する?との情報がある。
いずれにせよこれから本確的に、それぞれの陣営ともに選挙準備に入ってくると思われるにだが、くれぐれも正々堂々の政策論争で市民の判断を仰ぐ戦いをしてほしいものだ。

 前回の選挙は平成の大合併後2期目の選挙で、現職「伊藤宏太郎」さんに、県議から転じて「青野勝」さんが出馬の一騎打ちで、122票の僅差の大激戦であった。
この選挙で青野さんは「西条市の庁舎」の位置を巡て、合併協議とは異なると異議を訴え、旧西条と周桑との地域感情をあおるがごとき戦術が主な政策公約で当選をされたのだが、市庁舎については既に合併協議書に基づき、市議会特別委員会で検討の結果を踏まえ、現在の西条市の庁舎を本庁舎として現在地で改増築することで決定、工事の発注もされている状況であり、何ら瑕疵のないことを、青野市長は当選するや認めた。この選挙争点を朝令暮改で公約を翻す行為に市民はあきれ返り、市議会で「市長不信任」が可決され、これに対し市長は「市議会の解散」で対抗、市長擁護派の議員の多数工作により、「市長不信任」の再可決は免れ現在に至っているのである。

 今回の改選期にあたり市民の皆さんには、先の地域対立や伊藤前市長の弔い合戦などと言う感情むき出しの選挙に決してしないようにしてほしいと思います。
この対立構図を選挙風土にしては西条市の発展はありません。合併しいろいろな地域資源や産業基盤をこれからどう生かして、西条市の発展を考えなければなりません。残念ながらこの4年の経過で人口減少を含め、各種のデータがマイナス方向にあり、市財政は健全比率も下がっています。
10年20年先を見込み、国も積極的に支援の市政にある「地方創生」の道筋を早く見出して具体化し、経済活力の向上、若者の定住に向ける教育力の向上、安心・安全な生活環境の向上など、諸施策を県・国とも連携し一体になって取り組む市政運営が大事です。市長の周辺わずかのブレーンのみならず広く各界各層の声を聴き生かしてゆく対話姿勢も大事です。何より約束は守るという基本信頼関係を築くことが、正常な社会を築く基本でしょう。
最も身近で直接毎日の生活に関わる市政ですから、誰彼の指示で左右されることなく、しっかり見定めて支援し、投票しましょう。

 私は現在自民党愛媛県連の幹事長を務めさせていただいていますが、その役職をもって支持を皆さんに求めるものではありませんので、くれぐれも誤解なきようご理解ください。政治家の見識として申し上げるにすぎません。

 まだまだ暑い日が続きますが、ご自愛の上お過ごしください。

因果関係を弁える

月刊『致知」2016.8月号【巻頭の言葉】より引用  日本を美しくする会相談役 鍵山秀三郎

『不可逆時点に至ってはならない』

 東芝、三菱自動車と誰もがその名を知り、事件が発覚するまでは一流と思われてきた企業の不祥事か相次いでいます。
 いずれも、問題は早くから発生していたにもかかわらず、隠蔽(いんとく)されてきました。途中で誰かが指摘して、素直に対処してさえいれば、あそこまで大きな騒ぎにはならなかったはずです。

 不正の隠蔽は、その期間が長ければ長いほど複雑化し、悪質化していきます。最初は自分の手で解決できていたはずの問題も、ある時点を過ぎると、他人の協力を得なければ解決できなくなります。さらに進むと、もう元の健全な状態には戻れない不可逆時点に達し、他者が強制的に処理するしか道はなくなるのです。
 こういうことを繰り返していたのでは、いくら政府が頑張っても決して日本の経済はよくならないでしょう。根元の腐った植物に一所懸命肥料をやっているようなものだからです。
 
 不正を起こす企業に共通するのは、責任感を持つ人がいなかったことです。「そんなことは知らなかった」「そんな指示は出していない」というのは、問題が公になった時の責任者の常套句(じょうとうく)です。しかし、上司の指示なしに部下が勝手に動くことなどありませんし、万一指示がなくても暗黙の了解のもとで不正が行われる体質が蔓延(まんえん)しているならば、それはすべて経営者の責任です。このような経営者が多くなったことが日本経済の低迷を招いています。

 多くの経営者が不正の追及から逃げるのは、苦労をしたくないからです。しかし、苦労というのは逃れられるものではなく、一時的には逃れられてもまた追いかけてきます。この場合も不可逆時点というものがあり、もう逃げられなくなってからする苦労というのは、何の生産性もなく、ただ苦しいだけの事後処理です。いまの世の中には、こうした生産性のない苦労をしている人がたくさんいます。

 以前、評論家の山本七平さんが、人間は風(かぜ)によって動くと言っていたのが印象に残っていますが、いまの日本に吹いている風は、苦労を厭うあまり不正を隠蔽し、責任を逃れようとする風なのです。

『予知能力を失った現代人』

  熊本に住む知人から、先般の熊本地震が発生する直前、抱いていた猫がいきなり腕から飛び出して逃げて行ったという話をお聞きしました。おそらく、人間には察知できない微妙な音や振動から地震を予知したのでしょう。昔は人間にもそういう予知能力が備わっていたはずですが、世の中の文明か進化し便利になるにつれ、どんどん退化していきました。

 それと関係して、いまの人は因果関係というものが分からなくなりました。よい行いにはよい結果がもたらされますが、悪いことをすれば当然その報いを受けることになります。昔の人はそのことをよく弁え、自分自身を戒めていましたし、間違ったことをすると人から注意を受けたものです。
 
 ところが、いまの人はそうした予知能力を失い、先々の結果を考えればとてもできいようなことを平気でやるようになりました。先日、有名なコメンテーターが「私は一円でも安く売っている店に買いに行く」とテレビで自慢気に話していましたが、それによって製造している人の給料が下がり、日本経済停滞の遠因にもなることは予知できない浅はかな人間であると思いました。
 一人ひとりが相手のことをもっと配慮するようになれば、より適切な行動をとれるようになり、世の中もよくなるはずです。

 例えば私は、タクシーで近場に行く時に、「お釣りは結構ですから」と少しだけ多めに支払うのですが、そうすると、横柄で心ない客を乗せて沈んでいた運転手さんの気分も幾分かでもよくなります。郵便物のテープは綺麗(きれい)に剥(は)がし、書類のホチキスは外し、瓶についているプラスチックや金属の類いは取って洗ってから廃棄するのも、それらを処理する人の手間を少しでも省いて差し上げたいからです。

 こうしたことを自慢気に綴(つづ)ることは本意ではありませんし、私一人がそれをやったからといって、高が知れているでしょう。しかし、次の工程の負担を軽減するため、たとえ自分一人でも徹底しようと実践していることをご理解いただきたいのです。

 もし日本中の人が同じことをすれば、テープやホチキスを取り除いたり、瓶を綺麗にしたりするための膨大な設備投資も不要になるでしょう。しかしいまの日本は、煙草の吸い殼の入った一本の瓶を見逃さないために、すべての瓶を洗浄するという膨大な無駄なことが行われています。

 自分の行いによってもたらされる結果を予知し、日々自覚を持って行動する人が増え、日本が少しでも穏やかで循環型の住みよい社会になることを願って止みません。