ハワイ州公式訪問報告

【訪問の日程】 2024年2月8日~2月12日
【訪問の主な目的行事と内容】

 2001年2月10日、愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」(35名の乗組員)が、ハワイ沖で遠洋航海実習中、急に浮上してきたアメリカ海軍の潜水艦と衝突し沈没、教員・乗組員5名と、学生4名が亡くなるという痛ましい事故が起こった。

 宇和島市とハワイ・カカアコ・8・フロント公園に、風化させない事故への反省と慰霊のため、「慰霊碑」が双方に設置され、愛媛はもとより、ハワイ州政府・ハワイ日米協会・愛媛県人会など多くの皆さんの献身的な協力を頂き、毎年双方で慰霊式が行われている。

えひめ丸慰霊碑にて献花

 コロナ感染症対策のこともあり、近年3年間は現地に赴いての慰霊式行事に参加できなかったのであるが、愛媛から中村知事・高山県議会議長、並びに12名の県議会議員、田所愛媛県教育長や宇和島水産高校長や宇和島市教育長など20名余りが参加、ハワイ州副知事やホノルル市長など現地で関わっていただいている方々を含め、総勢200名余りの参加者で、「慰霊式」がしめやかに行われた。

【式典終了後、突然のスコール(涙雨・別れを惜しむ)が降ったのは、何かが通じた現象だと私には感じられました】

 また先に提携した「愛媛県・ハワイ州姉妹提携」も20周年を迎えることから、更に未来志向で双方協力の意思を確認する協定調印がハワイ州政府庁舎行われ、先のマウイ島火災への災害義援金(約600万円)も愛媛県知事からグリーン州知事へ贈られた。

 その他、これまで20年余の交流を通じて協力いただいてきた関係者に、愛媛県知事より功労賞や感謝状などの贈呈も州知事官邸で行われ、これら行事に参加いたしました。

ハワイ・州議会(下院)
グリーン州知事と
愛媛県・ハワイ州友好姉妹提携
現地での視察

 以上が公務に関係する行事への参加であったが、この機会に「西条ライオンズクラブ」とハワイの「アラモアナライオンズクラブ」が2001年に姉妹提携していることもあり、何か行政視察で役になることができないものかと、連絡を取ったところ、クラブの長老「ロン牛島」さんが『日本人商工会議所』と、『ハワイフードバンク』を斡旋紹介してくれ、当日は「トリロ才智子」さんと、若手のメンバー「鶴原智也」とも同行頂いて、現地で視察・研修の機会をいただきました。

『日本人商工会議所』では、「照屋ステイーブン」専務理事が対応いただき、これから愛媛県産品などの取引や、各種交流のお手伝いをいただけるとの意向をいただき、県の産業政策課へつなぎました。また県の商工会議所連合会へも紹介しておきたいと思っています。
『ハワイフードバンク』は低所得の家族・障がいのある人・家のない人などに、新鮮な果物や野菜その他補助食品を提供する組織で、危機・災害などのにも食料への対応と救援を行う組織です。日本でもNPO法人として「日本ユニセフ」などがあります。

 今世界でも貧困や差別が相変わらず解消されませんが、どうしても救われるべき人をどう救ってゆくのかは、人間として当たり前の人権であり、ライオンズクラブで謳われる「リバティー インテリジェンス アワーネイション セーフティー」の精神が生かされるべき社会の実現が必要です。これらの社会課題にどう取り組んでゆくべきなのか、非常に有意義な訪問研修となりました。

 さて、最後に「アラモアナライオンズクラブ」の松村会長をはじめ20名余りのメンバーの家族を含めての懇親会が、ヨットハーバーの夜景も素晴らしい「イリカイホテル」の最上階の会場で行われ、会長から歓迎の挨拶を頂き、訪問団(議員10名)からは10万円の「オアフ島災害義援金のドネーション」を贈らせていただき、さらに西条ライオンズクラブはじめ今回参加した団員の中で県下のライオンズクラブに所属しているメンバー(7名)から、クラブバナーの交換も行われました。

 団員の中には初めてこのような民間の団体を通じて国際交流の機会が初めてでき、生きた体験ができたことに感銘を覚えており、何かの形でこの体験が、今後生かされることを願うばかりです。

 さて、今回お世話になった「鶴原智也」さんは、近々日本へも来る予定があり、是非西条へも訪問したいと話されています。その節にはみんなで友情を深めましょう。以上、今回のアメリカハワイ州訪問の概要報告といたします。

アラモアナライオンズクラブ 若手メンバー達と
幹事 トリロ・サチコさんの司会で
懇親会スタート 隣は会長 マツムラ氏
私の右手側に座られている方が 第一副会長 シバタ氏
アラモアナライオンズクラブ 会長ご夫妻・幹事ご夫妻と
私の右手側がロン牛島氏 左手側が鶴原智也氏で、西条LC4月
第2例会に出席していただくように案内している方です
今回の訪問で、クラブバナーの交換とクラブジャンパーの贈呈を行いました