ご先祖さま有難うございます(2023/8/1)

ロシアのウクライナ侵攻収まらず、益々世界平和は泥沼化?
コロナもまだまだ制圧できず健康環境が深刻化?

 8月はお盆を迎え生きとしものの交流は元よりだが、ご先祖様とつながりを確認し感謝の念で自分の今と、これからを見つめ直し命の尊さを検めて問いかける時間を持とうではありませんか!

 我が国の中においても「命の尊厳を問い正したい」と思うような事件に日常的に報道でも接するようになりました。また身近な社会環境の中でも伺えるようになっています。

 ましてやロシアのウクライナへの軍事侵攻で何の罪も罰もない人たちが殺しあう無法が通り、収束のめども立たたないまま世界の国々も巻き込んで、戦争の終結を見出せずにいます。後方支援はむしろ戦闘に加担するような状況に引き込まれている状況です。人の命の尊さをそれぞれが噛みしめ、止める勇気を求めて連帯の動きが必要です。

 最も無駄な戦闘にかかる費用をいまだ完全収束にならない「新型ウイルス」対策などの、人類の健康を守る命を守る薬品や器具・環境づくりに廻し、安定的に命を守り継げる環境づくりに充てたいものです。

 みんなが自分の命を守るための事として捉え考えねばなりません。いつまでたっても他人事としての空気を変えなければなりません。他人事と思って関わらなければやがて自分の身に降りかかってくるのです。これが命を守る尊厳の基本でしょう。

 少子化や貧困対策問題・地球環境保全の問題…どれをとっても、生命の継承のためにあるべき基本はどこにあるのか?単純明快に考えてみましょう。  

世界の平和や秩序を守るため、「機能尊重」のための声を上げよう!

 先に、日本はG7の議長国として広島で首脳会議を開催し、世界で唯一の被爆国として核の悲惨な現実を見せ平和行動を呼びかけたが、一層に国際連盟(加盟国は世界の平和を希求するとの趣旨を求め現在194か国!)の機能を認め、協調や決定事項を守り平和を希求する声を高める役割を果たしたいものだ。

 さらに国連を中心に色々な機関・機構があるが、拒否権を振りかざして機能不全になるジレンマに陥る傾向があるが、勝手なふるまいがまかり通っては意味がない。夫々の憲章をみんなで尊重し、守ることを民主的ルールとして徹底すべきだ。非加盟国の暴走は許さない制約が必要だ。中国・北朝鮮の主張は勝手すぎまいか?

 岸田総理の内閣支持率が広島サミットで評価を得ていたものだが、内政でマイナンバー制度の掛け声にもよらず問題点がなかなか解決できない状況だ。国民の信頼を損ね物価高対策への不満も強まり下降の一途と報じられているが、小異を捨て大同を得るよう頑張ってほしい。 

暑さにも負けずに頑張ろう!今年も起きた各地での大雨災害被災に心からお見舞い申し上げます。
甲子園などスポーツ大会・夏祭りや観光行事、人の和や応援がつながって、明日への元気創造に取り組もう!

士は以て弘毅ならざるべからず-『論語』泰伯第八

月刊『致知」2023.8月号【巻頭の言葉】より引用 
JFEホールディングス名誉顧問 數土文夫

ケネディ大統領も尊敬した 日本の政治家

「曽子曰く、士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。任以て己の任と為す、また重からずや。 死して後やむ、また遠からずや」
 約二千五百年前、中国古代の思想家・孔子の晩年の高弟である曽子の言葉です。その大意は次の通りです。

「人の道を求めるという志のある者の見識や努力は大きく、特にその意志は強固でなければならない。その負担は重く、達成までの道程は遠く、時間がかかるからだ。ことに仁の実現、これは実に重い。 死ぬまで続くのだ。 これほど遠い道があるだろうか」

 これは曽子が師・孔子の一生を学び、知るにつけ、自分に続く門弟たちに伝えたかった核心でした。曽子による「孔子一生の総括」だったのです。孔子の道統を継承する四哲の一人としての面目躍如です。

 話は変わります。一九六一年一月、アメリカ合衆国第三十五代大統領に就任した四十三歳のジョン・F・ケネディは、各国記者との初会見に臨んでいました。 席上、日本人記者からの「日本で尊敬する政治家は誰か?」との問いに、ケネディは「Yozan Uesugi」 と、予想もしなかった人名を挙げました。日本人記者で上杉鷹山を知っている者はいなかったのではないでしょうか。

 日露戦争後の一九〇八年、内村鑑三は世界の人々に日本と日本人をより正しく理解してもらいたいと考え、『代表的日本人』(原題: Representative Men of Japan) を出版。主人公五人の一人に上杉鷹山の名が挙げられた同書を、新大統領は読んでいたのです。

 困窮する米沢藩を見事に立て直した上杉鷹山の政治家・経営者・教育者・仁徳家としての強い意志、五十年以上にわたる苦難しかし充実した生涯について、内村は詳述しています。数か国語に訳された同書
は洋の東西を問わず感動を呼び、世界的なベストセラーになりました。

 曽子が二千五百年前、孔子について述べたことがそのまま当てはまる鷹山の一生に、ケネディは感動したのです。

失われた三十年を生きる 日本人が立ち返るべき精神

 ところで、ケネディと日本人との間には、大統領就任前からちょっとした因縁がありました。

 一九四三年四月、第二次世界大戦下の南太平洋ソロモン諸島海域で、ケネディは米国海軍中尉として魚雷艇の艦長に就任し、日本海軍と対峙していました。そして同年八月二日午前二時半、日本の駆逐艦「天霧」と遭遇して撃沈されました。ケネディ配下の二名は死亡、残る十一名は彼の指揮の下、九死に一生を得て生還しました。 後にこの詳細が世に知られるや、ケネディは英雄として一躍勇名を轟かせたのです。

「天霧」艦長の花見弘平少佐は戦後、ケネディと文通を交わし、戦時の敵が平時の友になったと友情を確認しています。 二人の人間性の素晴らしさを表すものといえます。さらに後年、ケネディの長女であるキャロライン・ケネディ駐日米国大使は、花見弘平の未亡人 和子と東京で対面を果たしています。

 二千五百年前、曽子は孔子の生涯は弘毅なる精神と態度に貫かれていると表現しましたが、上杉鷹山及び彼を評価したケネディの生涯もまたこれに比肩するものでした。一方、花見元少佐は戦後郷里に帰り、福島県塩川町の町長を務め、一九九四年にその生涯を閉じました。軍人が敗戦後に自治体の長になる例は稀であり、その人徳がうかがえます。

 内村鑑三が世界に紹介した代表的日本人は、鷹山の他に西郷隆盛、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の計五人です。 なぜ彼らが選ばれたのか。内村の念頭には四聖、つまり釈迦、キリスト、孔子、ソクラテスの姿があったのではないかと私は考えます。 内村の選んだ五人はいずれも私利私欲から離れ、自ら悟った天命に従い生涯にわたり道を追い求めました。そして 『論語』を熟読し、一様に仁の人でした。彼らこそは、まさしく人間のあり方を説いた四聖の理想に適う人物といえます。

 失われた三十年に生きる現代の日本人は改めて内村鑑三の『代表的日本人』 を読み直し、この現状といかに向き合うべきかを自問してみてはいかがでしょうか。