地方創生に踏み出そう! ~統一地方選挙~(2015/4/1)

政策提言を訴えて戦おう

 いよいよ統一地方選挙の県議会議員選挙は4月3日に告示される。

 思い返せば、あれから40年、若干27歳ながら西条市議会議員に立候補、若者が希望の持てる社会づくりに、都会に出なくても地方で働く場も確保し、ゆとりと魅力を見いだせる街づくりに、若者自らの声を市政に反映したいとの政策と情熱の志で臨み、見事当選の栄誉をいただいて以来、4期の市議会議員を務め、その間成人式のあり方を暦で無く学校の学年くくりで招待させるとか、父子家庭も母子家庭と同じように医療費の無償化など福祉制度の改正をさせるとか、最大は中心市街地にあった刑務所の移転と、中心市街地の大型店誘致による活性化で、市外へ流出していた消費購買力を市内にとどめる取り組みや、文化会館の建設と、アクアトピア水系の整
備100年の大計で取り組んだひうち臨海土地造成事業と、企業誘致、などなど高度成長もあったが、夢を形に実現もでき正に歴史のページに書き残される事柄に取り組め、充実した議員活動が出来た。

 さて、いつかは県議会にもとの思いで頑張り、43歳の時県議会議員の選挙に立候補、組織に頼らない草の根選挙をとの理想選挙で取り組んだが、やはり組織の基礎基盤となるバックアップがないと最後の峠が越えられない苦い経験をした。4年間の浪人生活をしながら、支援し期待してくれた皆さんへの申し訳なさに、歯を食いしばる毎日も経験した。

 やはり身の丈におおじた活動をと、市議会議員に返り咲いたのであるが、今から16年
前に愛媛県知事選挙で、加戸知事への交代劇があり、星加しげみ前県議の引退表明に絡
み、自民党議席を引き継ぐ候補者として、各種団体などからも推薦応援を得て県議会議
員とさせていただいたのであるが、時代背景はバブルも崩壊、緊縮財政を強いられる状
況の置かれてしまった。
したがって、形の見える大型プロジェクトに取り組む余裕もなく、毎年、前年度より10%以上投資的経費予算を縮小するなか、「0予算で知恵を出せ」とみんなで頑張ったものだ。

 そんな中で西条では、新産業都市に絡む港湾計画の抜本的見直し、都市計画法のいわゆる線引きの廃止により、市街地のドーナツ現象回避と、中心市街地の通称「クスノキ通り」(古玉線)の県道としての整備、東予有料道路の無償化、などへの取り組みが思い出される。
さて、今回の選挙に向けてであるが、地方創生による人口減少対策が主のテーマだろう。

基本に立ち返り為すべきことを実行する
何よりも活力の創出こそが大切だ。

 もう20年も余ってバブルの崩壊から長引く景気の低迷に、少子高齢化による社会負担の増加も加わり、国内での生産や競争力が低下し、若者の雇用不安はあらゆる方面で意欲さえ殺いでしまってきている。

 将来に希望を持たせる活力の創出こそが必要だ。誰かのせいにして責任をなすり合いの議論に明け暮れ、結果としてもだれも責任が取れない、無駄な時間を過ごすような政治状況をこの際きっぱり見直し、みんなで知恵を出し合って、地方の生き残りをかけた取り組みをしなければ、地方は消滅の危機があるのだ。
その理屈がわかっていながら、立ち止まってばかりいて無駄な時間と金をかけていてはならない。

 地方の資源を生かし、実需を創出し経済活力の創出に総力で取り組もう。働く場があり所得が確保され、学校・病院など最低限の社会インフラを死守しさえすれば、若者が戻ってくるだろう。
この社会を維持する基本をしっかり守れば良いとの理念で臨んでゆきたい。

「明比昭治」県政5期目に向けて!目指す姿勢と政策
(西条市民を中心とした)

 地方は人口減少の歯止めがかからず、生産力も経済力も、このまま行けば衰退が加速度的に進むことが、最も憂慮すべき状況です。
次世代を引き継ぐ子供たちや孫たちが、地域を引き継いでくれる環境の整備を、今、私たちが勇気を持って取り組まなければならない。他人事のように見過ごしては、取り返しがつかない事になるでしょう。

 山・川・海の自然環境と調和し共生でき、平和で心安らかな生活の出来る郷土づくりに、大きな視点と見識が必要と、私は訴え取り組みます。

 山はどうでしょう? 親の世代が植林した杉・ヒノキは50年となり、材木としての出荷適齢期が来ています。うまく活用し、再造林しなければ荒れた荒廃山林となってしまいます。里山では竹林にいたる所がおおわれ、雑木が枯れてしまい、保水力が無くなり、土砂災害の危険がいっぱいです。

 川はどうでしょう? 手入れの行き届かない山林から、豪雨災害などにより土砂が流出し、河床に土砂が堆積、大雨時には堤防の決壊さえ危惧される状況がいたる所で見られます。
フナもドジョウも見かけなくなりました。

 海はどうでしょう? かつて宝庫漁場であった燧灘の、あさり・オオノ貝・トリ貝が食卓に上がることは皆無となっています。海苔養殖も色が悪く商品価値が下がっています。昨年より海域や干潟での生息調査などが開始されていますが、回復の可能性が報告されました。

 今、手を入れなければ絶滅さへ危惧されます。
自然と命を守るには、根気よく繰り返しの努力が必要でしょう。

 つぎに、当面する課題ですが、地方の経済活力を高めなければなりません。
幸い西条市の周辺では第2次産業の工業生産が盛んで、雇用も比較的安定しています。第1次産業も道前平野で米・麦・野菜・果樹と多様な生産力があります。しかし、常にコストダウン・価格競争にさらされ厳しさが続きます。前向きな実需の創出が必要です。

 地域の優れた技術や資源を発掘し、開発力や販売力の支援も必要です。さらに新しい「ものづくり」で競争力と付加価値を生みだす「6次産業」化による、「新ふるさと総合支援事業」を導入して地方創生プランを推進しましょう。石鎚山など観光資源も生かしましょう。

 他地域からの移住者を受け入れる活力の創造があれば、人口減少も止められるでしょう。
その他、防災対策の充実、福祉や地域医療の充実、子育てや教育環境の整備充実など、切れ目なく取り組まなければならない課題がいっぱいですが、これまで40年間地方自治一筋にとり組み得た経験と知識を生かし、県政の中核的役割を担い『全力』を込めて頑張ります。

皆さんのご支援をよろしくお願いします。

①生かします。人と産業を!!

②守ります。水と環境を!!

③育てます。共助の心を!!

青葉若葉をまた咲き誇る花を満喫しよう。日本の春

歩んだ道を振り返る

月刊『致知」2015.4月号より引用  鍵山秀三郎( 日本を美しくする会相談役 )

『組織はそこにどういう人がいるかで決まる』

 平成5年、日本を美しくする会が発足して以来、海外も含めて全国の学校のトイレ掃除をしてきました。
その数は今年中に700校を超えると思います。

 この活動を通して、優れた人格を備えた立派な先生方にお逢いすることができて、とても嬉しく存じました。
 しかし残念ながら教壇に立つ資格がないと思われる先生も、少なからずおられることも事実です。

 前任者が荒廃させた学校を見事に立て直して素晴らしい学校にされるお方がおられます。
反対に、優れた校風を育んできた学校を僅かな間に崩壊させた先生もおられます。
 そこにどういう人がいるかで、その組織や環境は全く違ったものになってしまうことを目の当たりにしてきました。

 下村湖人著『青年の思索のために』の中に、自分が手術をした患者を、10年20年もたってから訪ね歩いた外科医がいた」という一節があります。
 自分が執刀した患者のことをいつまでも心配し続けられたのです。
 この後に続けて、「これほどの良心が医者にだけでなく、政治家や教育者にも幾人かあってほしいものである」 と結んでいます。 

 60年も前の本ですが、ここに掲げた教訓が生かされていれば、日本の国と国民はいまよりも高い水準に至っていると思いました。

『人に迷惑かけたら潔くお詫びをする』

 例えば民主党政権時代に、「普天間基地の移転は少なくとも県外」とか、オバマ大統領に「腹案がある。トラスト・ミー」と言ったことが日米間の信頼を失い、今日重大な事態を招いていることはご承知のとおりです。

 また、高速道路の無料化や八ッ場ダムの工事中止を宣言した人は、自分のやったことが、どれだけ国に迷惑を及ぼしたか検証してお詫びするべきでしょう。
高速道路は料金を徴収しても補修費が不足し、老朽化対策すらとれていないのに、無料化すれば維持出来なくなるのは明白な事実です。無料化すれば利用者が急増し、ただでさえ渋滞が常態化して多くの人が難儀しているのに、更なる渋滞を呼んで高速道路の意義を失ってしまいます。
 
 このようなことは、子供でも分かることであり、幼稚な判断を下したと思います。
明らかな過ちです。しかし私は過ちを攻めているのではありません。
 人は皆、私も含めて過ちは犯すものです。
しかし犯した過ちによって生じた結果が人に迷惑をかけたのであれば、潔くお詫びをして修復を図っていくのが当然でありましょう。

 政治の世界では、いずれも何事もなかったかのように素知らぬ顔をしています。
それだけでなく自分の事は棚に上げて、他者の過ちについては声高に非難する厚かましい姿に呆れるばかりです。
10年、20年後に患者を訪ねた外科医のような政治家が現れることを切に願っております。