どこへ行く日本。どうする国会(2017/8/1)

日本をどう導こうとするのか国会のごたごた。それを煽り、誘導するかの如く、連日偏向報道が目に余るマスコミ

 空けても暮れても安倍総理の忖度があった?とか、なかった?とか、それを裏付けるメモがあった?とかなかった?とか、防衛省の国家機密に触れる問題で、大臣に報告があった?とか、なかったとか。国会でのやり取りで本質論議をせず、何かの尻尾をつかもうとするかの如くのやり取りで、まるで野次馬の論評騒動の如き状況で、それを煽り、混乱をむしろ誘導するかの如き連日のマスコミ報道で、一体どこへ国民を誘導し、国民や国益を守り、国際評価の信頼を得られる国にしようとしているのか?国民に理解を求めようとしているのかさっぱりわからない。

 結果、安倍内閣・自民党の支持率も急落、防衛大臣・防衛省幹部の辞任、のみならず民進党も支持率は急落し代表・幹事長の辞任と、与党と言わず野党にも国民の信頼が寄せられない状況となって、国会・政治への期待感は、国全体で失っている状況だが、これでよいのだろうか?舵もプロペラもガタガタになったような状況だが、この難破船(国)はどこへ向かうことになるのだろう?

 この国にその修復させる能力さえなくなってきているのではないか?とさえ危惧する状況だ。嘗ては百年の大計や志を持った政治環境や人材があり、優秀な官僚がこれを支え、護送船団の「にっぽん丸」は、行方も世界観をもって、大海原でも舵を誤らず、マスコミも良識で平衡感覚をもって風を送ってきたのだったものだと思うが、今や世界観や良識は「自分ファースト」主義が主流で、その精度疲労を修復する能力さえ失いつつある状況で、最も危機的状況ではないだろうか?

 内閣改造も行われるようだが、小手先でこの政治社会の混迷状況の回復は難しいだろう、諸外国からも付け入られるようなことが無いようにしっかりと、自国の安全・安心を守るための「柱」をしっかりと国民が支えられるような政治状況を、みんなで創り守り「百年の国家の再生」を図るべきではないかと、与党と言わず野党と言わず、責任ある政治に取り組まれるべきと痛感する。

愛媛第3選挙区衆議院議員補欠選挙は10月10日告示、22日投票日

 去る3月17日逝去された愛媛第3選挙区選出の衆議院議員「白石とおる」さんの、後継候補として、自民党副総理の「麻生太郎」財務大臣が、4月2日に開催された「とおる君を偲ぶ会」で、次男の「ひろき」さんを、との言葉が挨拶の中であり、注目されたのであるが、自民党愛媛県連では開かれた選考をと、自薦・他薦によらず『公募』方式を採用し3週間の期間を置き公募の結果、期日までに要綱にかなって応募があったのは、「白石ひろき」さんのみで(ほかに2名照会はあったが)、その後、選考委員会・県連常任総務会で審議の結果、党本部に公認候補として進達、7月14日自民党本部より「公認」が決定された。

 以来、自民党県連としても選対本部を立ち上げ、さらに白石事務所でも後援会を立ち上げるなどを行い、選挙に向けて諸準備を進めているところだが、親父の「白石とおる」さんの、地盤や組織があるとは言うものの、彼の県議から自分で苦労して築いてきた地盤はあまりにも大きいが「白石とおる」の頭の中にあり、周辺に明かされていない部分が多く、「白石事務所」そのものも選挙に向けて、混乱があり走りながら築いてゆくといった状況だ。
不行き届きの点が多いと思うが、私も県連の選挙区長としての役目をいただいているので、皆さんの協力をいただいて、「やるからには勝たねばならない」ので、精いっぱい頑張りますが、皆さんよろしくお願いします。

 現況では、自民党に対する厳しい目や、色々なスキャンダルの暴露報道などが次々とあり、全くの逆風をうけており、党本部の追い風を起こす挽回の力が絶対に必要な状況でもあります。
麻生副総理や多くの国会議員も応援に入るとは言ってくれているものの、選挙を戦うのは選挙区内の人、すなわち我々自身であり、弱音を言っておれませんが、ご支援よろしくお願いします。

日本人はもっと日本を知れ

月刊『致知」2017.8月号【巻頭の言葉】より引用  千 玄室(茶道裏千家前家元)

『日本の歴史的な存在価値を認めたヘレン・ミアーズ女史』

 あまりよく知られていないことがある。
それは戦後間もなく1948(昭和23)年に出された『アメリカの鏡・日本』という題の本で、著者は東洋学研究者として日本研究をしていた
ヘレン・ミアーズ女史である。

 1946年、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の労働局の諮問委員のメンバーの一人として占領政策に関わった。
『Mirror for Ameri‐cans:JAPAN』、それは近代日本の歩みをとおして、自らの屈する西洋文明の矛盾罪悪をも問いかけたものである。
 
 もう亡くなられたダニエル井上氏という日系二世(ハワイ出身)の方がいる。
第二次世界大戦に二世部隊として参戦した勇士で、戦後はハワイ選出の上院議員となった方である。
私は1951年、平和条約が結ばれる前の年にアメリカに渡り、ハワイで井上氏にお会いした。
1952年、本土からハワイに戻り、大学にいた時に井上上院議員からこの本のことを伺った。 

 アメリカを批判し日本の歴史的な存在価値を著書で著したため、直ぐに発売禁止(1949年)となり、マッカーサー最高司令官は「本書は公共の安全をおびやかし、占領国日本においては出版されてはならない」という声明を出したほどの内容であったとのこと。

 日本占領に関わったミアーズ女史は全章を通じて日本の近代日本のおかした戦いを裁き、日本の社会を「民主的」に改めようとするアメリカの政策が間違ったものだと、アメリカや西欧諸国が中国や日本に対する誤った認識をもって判断することはおかしいと指摘した。日本を自分たちの考えや思いだけで洗脳することは、何でもアメリカが正しいという錯覚から起こっているというような内容であったと伺う。

『アメリカ一存の民主化がはびこり続ける日本』

 近代日本の在り方を西洋の鏡とするためには、その精神的構造をよく認識しなければいけない。
戦後の日本復活に携わった人々が果たしてそれを基に占領政策の是非の討論をなしたのかと、現代の日本の姿を観て惜しい事だったと思う。

 ミアーズ女史はこの本のために追放となり、学会からも排斥され故郷で隠棲される。戦後七十二年も経っていまの日本を率いるリーダー方はミアーズ女史の著書に触れてみることが必要ではないかと思う。
発禁の本が再び1995年には伊藤延司氏の訳で出版された。今日多様な世の中で国に対する筋のとおった観念がなかなか思うようにならないだけに、あまりにもアメリカ一存の「民主化」がはびこって、自由を基にした自我が民主主義だと思い込ませたことの間違いを、何とか是正しなければならない。

 とにかく長い歴史の中に伝統と伝承によって受け継がれてきた日本文化の生活の在り方の合理的且つ衛生的、そしてモットーとしてきたことを確実に知り、身につけることをしなければ、ミアーズ女史に申し訳ないのである。