秋が駆け足で(2016/11/1)
秋が駆け足で
秋祭りが過ぎ、今年は急に冷え込みが迫ってきた。この分では紅葉も駆け足で通り過ぎてゆきそうな感じがする。近年はゆっくり四季を味わうような自然環境さえ不安定で、加えて各地で地震災害も発生、常に緊張感を持って生きてゆかなければ無くなったのかと複雑な心境にもなる。
明るい希望の持てる「西条」を!
西条市長選挙が11月20日投開票で行われます。
合併後4度目の西条市長選挙となりますが、現職「青野勝」さん、新人では8月に県議を辞して挑戦する「玉井敏久」さん、独自の見識で挑もうとする「西田直人」さんの、3つ巴の選挙戦になりそうです。
さて、私は候補者としての当事者ではありませんが、県議会議員として地方政治に直接かかわる者としての責任があります。私は今の市政のよどみを変え、公正な市政推進のため、「玉井敏久」さんを、個人的判断で応援しています。
「玉井敏久」さんは、県議会議員も経験し、国政や地方政治行政の在り方についての見識もあり、それを生かして西条市のために頑張りたいとの「志」をもっているからです。
【補足】私は「自民党」所属ですが、自民党として組織的には推薦や公認を誰も扱っていません、個々のご判断で良識と責任ある行動に委ねております。
そして玉井さんには、以下の点を頑張ってほしいのです。
・ 市民の期待に応える姿勢と方針をしっかり訴えること。
・ 市民の声と望みを受け止めること。
・ 「明日に希望の持てる西条市」づくりのリーダーになること。
合併をしなければよかったなどの声が出ないよう、地域エゴに振り回されることなく、偏らず公平な市民の意見がオープンに届き検討され、約束したことは実現される「西条市」をみんなで作りましょう。
県内で8月には、久万高原町長選挙、10月には、東温市長選挙・上島町長選挙が行われ、いずれも新しい風に住民は期待し、新人が当選されました。11月は新居浜市長選挙(石川市長が2選を目指すが無投票の公算大のもよう)と、松野町長選挙、西条市長選挙が続くが、周辺の市や県内、各界でもこの西条市長選挙が注目されています。胸の張れる西条にしましょう。
健全な精神に健全な肉体が宿る
月刊『致知」2016.11月号【巻頭の言葉】より引用 日本を美しくする会相談役 鍵山秀三郎
『世の中全体が幸せでなくして自分の幸せもあり得ない』
この夏は、参議院議員選、そして東京都知事選と、相次いで選挙が行われました。候補者の方々が、あの炎天下の中を連日街頭に立って熱心に演説を続ける姿には感嘆させられました。
しかし、私は選挙のたびに残念に思うことがあります。それは、当選を果たしてしまうと、選挙運動中のあの熱心さはどこへ行ったのだろうと拍子抜けするくらいに、あっさりと主張を覆してしまう候補者が多いことです。それは、一所懸命勉強に励んだ受験生が、合格を果たした後はだらしない学生生活を送るのと同じです。
不適切な候補者を選ぶ国民にも大きな責任がありますが、当選した候補者か国民の期待に応えられないのは、国や社会のために尽くそうという思いに乏しく、自分のことばかりを考えて立候補するからです。
日本は今日、学歴こそ世界トップクラスになりましたが、残念ながら人間の質は間違いなく低下しています。それは、学歴というものを、自分が幸せになるための道具としか考えないからです。しかし、世の中はそんなに甘くはありません。世の中全体がよくならずして、自分だけが幸福でいられることなどあり得ないのです。
塩野七生さんの『ローマ人の物語』を読むと、精神の退廃が国力の低下を招き、それによって国が衰退するといかに国民が惨めな目に遭うかがよく分かります。持っているものが多い人ほど、地位か高い人ほど悲惨な目に遭うのです。自分だけか幸せになろうという考えが間違いであることは、何千年経っても変わらない真理なのです。
『海岸を見失うだけの覚悟がなければ新大陸は発見できない』
近年の日本の著しい退廃ぶりは、日本人一人ひとりの立ち居振る舞いに如実に表れています。
例えば、私は病後のリハビリ中のため、いまは片脚を少し引きずって歩いています。体が不自由であることは一目で分かるにもかかわらず、すれ違い様に平気でぶつかって行く人が何人もいます。こういうところにも、日本の実情がハッキリと表れていることを私は痛感するのです。
取るに足らないことと思われるかもしれません。しかし、何事も最初は小さく始まるものです。この微かな兆しを軽く見て放っておくと、見る見るうちに悪化し、取り返しのつかないところまで至ってしまうのです。
「健全な肉体に健全な精神が宿る」といいますが、私はこれは逆だと思います。あくまでも精神か主であり、「健全な精神に健全な肉体か宿る」 のが本当だと考えるのです。
いまのように精神か荒んだままでは、日本はやかて内部から崩壊してしまいます。たとえ困難であっても、早急に日本人の精神を立て直さなければなりません。
フランスの作家アンドレ・ジッドは、コロンブスの新大陸発見を称賛し、 「長い間、海岸を見失うだけの覚悟かなければ、新大陸を発見することはできない」と言いました。コロンブスの偉業の陰には、死に直面するはどの困難がいくつもありましたが、実に事を成そうとするならば、ジッドの説くような覚悟か不可欠なのです。
また、イギリスのマイケル・ファラデーは電気にまつわる様々な業績を残した偉大な科学者ですが、当初は実験も失敗続きで、そんなことをして何の意味かあるのかと嘲笑されていました。しかしファラデーは「生まれたての赤ん坊は何の役に立ちましょうか~」 と答えたとも言われています。赤ん坊が徐々に成長していくのと同様に、自分もこの困難を乗り越え、必ず成果を挙げて見せると.の強国な信念を示したのです。
優れた知識や技能も、健全な精神の裏づけかなければ社会をよくする力にはなりません。日本の将来のためにも、この記事を読んでくださる『致知』読者の皆様から国民の精神を立て直す輪が広がり、あらゆる分野において健全な精神が浸透し、日本か素晴らしい未来を切り開いていくことを願って止みません。