テロ暴力に屈するなかれ!(2015/2/1)

テロ暴力に屈するなかれ!

 中東やエジプトなどで、長い間独裁政権に抑圧されていた地域や国で、民主化の名のもとに政権が次々と対され、「アラブの春」とか言われながら不安定な政権争いが続き、そこにイスラム過激派が暴力で支配的に各地で制圧勢力をひろめ、勝手に「イスラム国」などと、さも国家権力で支配しているかのごとく暴力集団の支配勢力が拡大している。

 このテロ集団から守るために、国際協力により拡大を阻止すべく結束し、難民を救うべく活動するため、日本も協力しようとしていることに、逆恨みし、日本人を拉致拘束、人質として身代金の要求や、人質交換などの条件を付け、自分たちの正当性をアピールし、自分たちの存在感を示すという、勝手な蛮行集団の餌食にとうとう日本人もえじきに巻き込まれてしまった。
犠牲となった邦人ジャーナリストには気の毒であり、ご家族の心中を察するに痛恨の極みである。

 しかし、テロとの戦については決して怯んではならない。暴力に暴力で対抗する暴力の連鎖を引き起こしてはならないが、人道に外れた暴力に屈してはならず、国際協力で正常な世界を築くための努力を惜しまず実行すべきだ。
国家として国民を守る役割がある、しかし国民も国家に拠りそう責任がある。
アマちゃん思想だけでは安全や安心は守れないことがよくこの事態を見ていればわかるはずだ。冷静な判断で平和を守るためのありようをみんなで考えよう。

統一地方選挙までもう70日となった。

 4月12日には統一地方選挙の県議会議員選挙が執行される。毎日毎日早く時が流れ、もう70日を切ることになる。
わたくしも後援会の皆さんの支えもあり、県議会議員5期目への立候補の決意をさる1月17日後援会総会において、表明させていただいた。
 
 27歳で西条市議会議員に当選させていただき、今年67歳の誕生日を去る1月19日に迎えたのだから、40年の議員生活(正確には途中4年県議選に出馬し落選したので4年のブランクはあるが)で、地方自治に携わらさせていただいている。
 自分の為ではなく、世のため人のために役立ちたいとの、しっかりとした理念や倫理観だけは、誰にも負けない自負を持って臨みたい。

 政治家や政治不信がよく言われる世情にあるが、支持していただいている皆さんを決して裏切ることと、立ち位置をぶれることだけはしないよう努めます。
皆さんの引き続き温かいご支援を宜しくお願い致します。

君子入るとして 自得せざる無きなり

月刊『致知」2014.12月号より引用  鍵山秀三郎( 日本を美しくする会相談役 )

『一人ひとりが当事者意識を持つ』

 「文明が進めば進む程天然の暴威による災害がその劇烈(げきれつ)の度を増す」と寺田寅彦先生が警告されました。
「平正からそれに対する防護策を講じなければならない筈であるのに、それが一向に出来ていないのはどういう訳であるか。その主なる原因は、畢竟(ひっきょう)そういう天災が極めて稀(まれ)にしか起らないで、丁度人間が前車の顛覆(てんぷく)を忘れた頃にそろそろ後車を引出すようになるからであろう」とも付け加えられました。

しかし、現代の天災は稀にではなく頻繁に起こり、その被害は大きくなるばかりです。昨年(2014年)は、大水害や噴火による災害がとても多く発生した年でした。災害が起こるたびに「想定外」であったという言葉が専門家や行政から発せられて、幕が下ろされました。

経済の世界では何事が起きても想定外とは言いません。言えないのです。
もし言ったとすれば信用を失い、市場から退場するより他に道はないのです。
想定外とはそう簡単に使える言葉ではないのですが、これからも同じことが繰り返されていくでしょう。

それは世の中全体に責任の所在が曖昧になり、本当の責任者が誰なのか分からなくなっているからです。

『豊かな環境は 豊かな心からつくられる』

  人類は長い間、再生可能な資源の使い方をしてきました。
しかしいまは、自分たちのより快適な生活のために、山を削り地下を掘り、限りなく地球を傷つけています。
快適というプラス面を求めれば、それに伴ってマイナス面も必ずついてきます。寺田寅彦先生が警告したとおりになっていくのです。

原因をつくった時に、その結果も予測し得る人が賢人であり、自分たちが手にするプラス面しか考えない人を愚人とするならば、現代は賢人が少なくなったのかもしれません。
何が正しくて何が正しくないのかを見極める眼も失われました。
 
マハトマ・ガンジーが「七つの大罪」の次に「真贋(しんがん)の眼なき世」と戒めています。
現代は人も物も何もかも、何が真実で何が贋物なのか見極める眼を失い、判断を他者に委ねるようになりました。
これは人間として大切な考え方や暮らしの習慣を捨てて責任を回避し、目前の利と快を求めてきた結果として生じた現象です。

吉田松陰の『孔孟記』に、「永久の良図を捨て目前の近効に従う。其の害言うに堪うべからず」とあり、目前の利と快を求めることの害を説いています。
自分にとってのプラス面だけを採り入れて、捨ててきたつもりのマイナス面が、いまや人の力では制御も対処もしきれないほどに肥大化し、強くなってしまいました。マイナス面は隠したり捨てたりしてなくなるものではありません。
むしろ隠すほど強大になって、始末に困るものです。

これからは自分だけは大丈夫とか、これくらいならいいだろうという考えを捨てて、次世代の人に美しい国土を残していこうではありませんか。
豊かな心は豊かな環境をつくりますし、その反対もあります。どちらを選択されますか。